雨の日カレシ




卒業式まであと1週間。


6年間通ったこの学校とも、もう少しでお別れなんだって思うと

少し寂しい気持ちになる。


普通は3年間だけだから、思い出が多すぎる。


特に最後の2ヶ月。


高3の3学期は濃かった。



「優衣ちゃーん!」


「あ、詩織ちゃん!おはよー!」



正門から校舎を見上げて立っていたら詩織ちゃんが走ってきた。



「あ、彼も来たみたいだよ」



詩織ちゃんがニヤニヤしながら教えてくれるものだから、思わず赤面。


確かに、欠伸をしながら自転車をこいでいる岡田くんが見えるけど。


あ、そうそう。


確か昨日が受験日だったんだよね。


まだどこを受けたのかは聞いてない。


だけど、あんなに頑張ったんだもん。


きっと大丈夫。



「あ、優衣だー。おはよー」



眠そうな声。


思わず笑っちゃったよ。



「あ、ひどーい。私は?」


「あ、柴田もおはよー」