どうして?
別に毎日家でしても図書館でしても同じ気がするんだけど。
「俺、雨の日って究極にテンション低くて、家に帰ってもやる気起きないから。
座って本を呼んでいてくれるだけで良い。その後、一緒に帰ろう?」
それって、一緒に過ごす時間ができるってことだよね。
「受験が終わったら、晴れの日も一緒に過ごそう」
「終わったら・・・うん!分かった。
雨の日はお昼から図書館に行くね!」
雨の日だけでもカップルらしいことができる。
今の私にとってはそれだけで十分嬉しい。
「サンキュ、優衣。また明日、学校で。
あ・・・あと1つお願いがあるんだけど」
「何?」
「『紫苑』って呼んで?」
自分の顔が真っ赤になるのが分かった。
ものすごく熱い。
「え・・・む、無理だよ!恥ずかしくてできない!」
手を顔の前で横に振った上に顔も横に振る。
私の中での最大級の否定。
「・・・良いよ。じゃあ、しばらくは『岡田くん』で。
そのうち呼んでもらうからね」
岡田くんは笑いをこらえながら言って、私の頭を撫でた。
長身の岡田くんとチビな私。
身長差はきっと40cmはある。


