5分・・・玄関片付けなきゃ。
玄関に放置していたお弁当や鞄を中に運んで軽く片付けたらもう5分。
なんだか、気が気じゃなくなってきた。
どうしてこんなにも緊張しているんだろう。
「あ、優衣。中にいて良かったのに」
気が気じゃなかった私は傘を片手に門の前で立って待っていた。
「あ、うん、そう思ったんだけど。じっとしていられなくって・・・」
「あのね、優衣。話があるんだ」
「・・・話?」
岡田くんの顔はいつになく真剣で
以前の笑顔を見たことがなかった頃の印象を思い出させた。
話なら明日、学校でもできるのに。
明日は週に1回の登校日だもん。
「優衣はさ、運命って信じる?」
『運命』・・・。
急にどうしたんだろう。
「俺は、信じたいんだ。優衣と俺、中学に入る前に出会ってるんだよ」
私と岡田くんが出会ってる・・・?
中学に入る前ってことは小学校?それとも幼稚園?
でも、さすがに幼稚園ってことはないよね。
「小学校2年生の時、何があった?」
「2年生・・・お母さんが入院した」


