雨の日カレシ




結局インフルエンザだった私は1週間しっかり休んで

センター試験は後日受験。


だけど岡田くんも柴田さんも体調崩さなかったみたいで本当に良かった。



「優衣ちゃん、おはよう」


「あ。おはよう、詩織ちゃん」



あの日以来、柴田さんとは仲良くなって『詩織ちゃん』と呼ぶようになった。


今までクラスに友達がいなかった私にとって

詩織ちゃんは初めての存在。


もっと早く話すようにしていれば良かった。


だって、明日から週1しか学校に来なくなるから。



「あ、おはよう、優衣ちゃん」


「・・・は?」



机に荷物を置いていると隣から何か聞こえた。


明らかに岡田くんの声なんだけど、その内容がおかしい。



「嘘。おはよう、優衣」


「え・・・ゆ、い?」



岡田くんは自然に言ったけど、実は名前で呼ばれるのは初めて。


思わず過剰に反応してしまった。



「優衣、だろ?おはよう」


「あ、うん。おはよう」



まさか私に『紫苑』って呼べとは言わないと思うけど

何かを求められるんじゃないかってドキドキする。