雨の日カレシ




少しふらつきながらも、なんとか教室にたどり着いた。


まだ明るい教室。


8時間目まで授業があっても、居残り勉強をして帰る生徒は少なくない。


特に選抜クラスになると2桁の人数が残っていることもある。



「正岡の奴。大丈夫かな?」


「あー・・・保健室行ったんだよね?」



いつもなら会話なんて聞こえないのに、今日は違った。


それだけ衝撃的だったのかな。


だけど、自分の話題だから教室に入りにくいよ。


早く戻らないと岡田くんまたせてるのにな。



「今の時期にアレはないっしょ」


「まぁねぇ・・・でも仕方ないんじゃない?」



う・・・結構キツいな。


自分でも分かっていることだけど、他人に言われると余計にくる。



「岡田、心配してたじゃん。うつって岡田が落ちたら正岡のせいじゃんね」



・・・どうしよう。


もう入れないよ。


・・・どうしよう。


もし私のせいで岡田くんが合格できなかったら。


色んな考えが一気に私を襲う。


その時、ドアが開く音がした。