「...いつも一生懸命で、どんなことも嫌な顔ひとつしないで取り組んでて、良いマネージャーだなって思ってた。でも、いつのまにか南波と話したり、南波の笑った顔見てるうちに、好きになってた。
もっと南波の特別な存在になりたいって思った。
南波の笑顔を守りたいって思った。」
「蒼井くん.....」
「俺のあの告白で南波を困らせたくなくって、
カッコつけたのに、俺ほんとちょ~カッコ悪。
それに、死んだ俺が南波を守りたいなんて.....」
蒼井くんの力ない小さな笑い声が聞こえた。
「そんなこと、そんなこと言わないで!」
「...南波?」
「私!私!蒼井くんの走りに一目惚れしたんだよ!」
「.........えっ?」
「部活見学してる時に蒼井くんの飛ぶような風をきって走る姿、すっごいかっこよかった!背中に翼が見えた気がしたんだ!でも、そんなこと言ったら友達に笑われたんだけどね.....」
「そりゃそうだろ~、.....でもありがとう。」
「それで、蒼井くんのその姿をもっと近くで見ていたくてマネージャーになったんだ.....
それからは、蒼井くんの誰にでも優しい所とか、時々見える八重歯とかたくさん好きになってたの。」


