背中に翼をもったキミ。











瞳をあけた時、もう翼はいなかった。








そして、風が吹いた。








「ありがとう。」




キミの声が聞こえた気がした。





だから私も言ったんだ。




「ありがとう。」






その時、風が私の横を通り過ぎた。




私にはそれが


風をきって走るキミの背中に見えたんだ。







*end*