陽が昇るまで……

身体が傷つくのも、心が傷つくのも俺だけでいい。

ある朝。

左の頬の鋭い痛みと、部屋に響く高い音で目覚めた。

目を開けると俺の上に馬乗りになって俺を睨みつけてる父さんが居た。

今日は朝からか…

俺は抵抗もせず、ただ父さんを見つめる。

何度も腕を振りかぶっては俺の頬に拳が降って くる。

俺はただ痛みに耐えるだけ。