陽が昇るまで……

母さんを隠すように上から覆い被さると、

父さんが振りおろした拳は俺の背中に当たる。

思わず、声が出てしまうほどの痛みの時もある…


母さんを守るのは俺の役目。

そんな俺を守ってくれる人もいる。

羅唯はいつも俺を守ってくれる。

タイミングを見て部屋に入ってきて、父さんを呼び出してくれたりもする。

羅唯は俺の味方で居てくれる。

何度も、羅唯の胸の中で泣いたことがある。

その度に俺の背中をさすって傷の手当をしてくれる。