陽が昇るまで……

「どうして、お母さんが謝るの?」

子供ながらに思ったんだ。

悪いのはお父さんなんだ。

お母さんは何も悪いことしてないのにいつも謝るんだ。

「お母さん、琉唯を守ってあげられなかった…

ごめんね…本当に、ごめんなさい…」

「お母さん。僕、お母さん大好きだよ?

だから、もう謝らないでね?」

母さんはその時も泣いていた。

俺はできるだけ、母さんに笑顔を向けた。