「まっ、待って悠哉!」と後ろかは声が聞こえた。



声の主は言うまでもない。



そう栞だった。



「ゆ…ゆ…うや?本物だよね?


夢じゃないよね…?」とせっかくかわいい顔が台無しなくらい泣いている。



嬉しかった。栞がまだ僕のことを思ってくれてるなんて。



「ほん…とによかった。


あのあと一人になって足の怪我もあったから絶対助からないと思ってたの…。


でも悠哉は生きていた。私…ずっと心配してたんだよ?」



「ご…ご…ごめんな栞。


こんな俺のこと信じてくれてありがとう。」僕は泣きそうになるのを精一杯こらえた。



泣いてるカッコ悪い姿を栞に見せたくなかったからだ。



「やっぱり本物の悠哉なんだね。


会いたかったずっと。」そう言って栞は僕の背中に抱きついてきた。



ありがとう栞。僕を信じてくれて。


僕はどんなことがあってもこの子を守るそう決意し栞を力一杯抱きしめた。