「あれ…眼鏡女はどうした。」と優が声をあげる。



皆は紗香の安否を知らない。



「あぁ、彼女はこのゲームで一番慈悲の心をもっていたので殺しました。」とゼツボウが出てきて言った。



「ちっ、使えねぇ野郎だ。」と不満そうに優が言う。


僕は気持ちを圧し殺すで精一杯だった。



こいつを今すぐ切り殺したい。



だがこの刀は守るためにしか使わないと決めたから僕は刀の鞘をもちながら気持ちを落ち着かせた。




「彼女はとても死ぬとわかっているのにとても満足そうな顔をしていました。


正直私としては絶望を感じて死んでほしかったんですけどね。」




「満足そう…?


あのくそ女なに考えてるんだか。」




「その件新庄悠哉君。あなたは私のお気に入りですよ。


あなたは常に絶望した表情をしてくれる。」



ちっ、庄田優とゼツボウ。お前らは絶対に許さねぇ。



いつか俺の手で片付けてやる。



そう思い僕はゼツボウを睨み付けた。



「あれ?ずいぶん感じが変わりましたね。



もっと絶望した表情を見せてくださいよ。」とゼツボウが笑って言ってきた。




「あいにくもうその顔はみれないですよゼツボウさん。


紗香が教えてくれたからね…。」




「そう言うことですか。くそつまらない。


あの女のしわざってことですね。殺して正解でしたよ。」




「そうですか。よれはよかったですね。」と僕はゼツボウに適当に答えた。