「あんたは女だろ?」と笑って返した。




「そうね。残念だわ。


じゃあそろそろ行きなさい。


私は誰かに死んでる姿を見せるなんてまっぴらごめんだわ。


だから集会室に戻ってちょうだい。」



「わかったよ。色々ありがとうね紗香。」


「そんなこと言われたら死にたくなくなるじゃない…。


わ、わた…しの分までい…きてね。


初めて会ったときから大好きでした。」と泣きながら言ってるのが伝わってきた。



「…」僕は紗香の使っていた刀を拾ってそのまま振り返らず返事もせずその場を離れた。



ちくしょう。ちくしょう。ちくしょう。



なんでなんだよ。なんで僕なんかのためにあんなことができるんだよ。



紗香。あんたとの男と男の約束にかけてこの刀で僕は栞をどんな困難からも守って二人で生き残ってみせるよ。



そしてここを出て二人であんたのお墓を作ってあんたに報告しにいくからな。



だからしばらくの間そこで寝ててくれ。






そう。僕はいつも一人と思っていたけどいつも誰かに支えられていたんだ。


だから次は僕が大好きで大切な人を失わない為に刀を抜く。


大好きな人を守る為にこの力を使うなら父さん達もゆるしてくれるかな…。?



僕はただ現実を受け止めたくなくて逃げていただけだったみたいだよ母さん。


だから僕はもぉ悩まないよ!



だから天国から見守っててね僕の大好きな父さん…母さん…。