絶望の部屋

始まった。


自分の心臓の音がよく聞こえる。


栞が僕の腕につかまっている。



普段なら照れてるこの状況でも照れることすらできない。



だが栞がそばにいるだけで元気が出るのも事実だ。



「大丈夫だよ。僕がなにがあっても守るから。」と栞の手を握って言った。


「ありがとう悠哉。私も頑張るから」と声を震わせて言った。



この状況で怖くない女の子はどこにもいないだろう。


いつ死ぬかわからない恐怖と緊張感。


休まる時間がない。




辺りでは銃声が鳴り響いている。



ズトっ


落とし穴にはまる音が聞こえた。



僕らは穴に向かうと小さい女の子が震えていた。



女の子は僕らが仕掛けた落とし穴の底の木で作った罠でもぉ動ける状態ではなかった。



「たっ、助けてください。もぉ武器も捨てました。」と泣きながら命乞いをしてきた。



だがこれはそうゆうゲーム。



ルールに情をかけることは許されないと書かれてる今、助けることはできない。



「君には申し訳ないけど死んでもらうよ。」



「えっ…。?」


ドンッ。



僕は一撃で頭を撃ち抜いた。



申し訳ない気持ちしかないが自分もいつこうなるかわからないからやるしかないんだ。



僕は女の子の死体をあげてこの子の死体も罠に使うことにした。



女の子の死体を僕らを襲ってくるやつの方向から見て影が少しうつるように木で打ち付けた。