「おはよう一成!昨日はちゃんと眠れた?」と集会室に着くなり七海が話しかけてきた。



「あぁ、しっかり寝すぎたぐらいだよ」といつも通りの笑顔で返事をした。



「ゆっ、悠哉!お、おはよう」と僕にも栞が近づいてきて話しかけてくれた。



切り替えないといけない。



僕は栞を守らないといけないんだ。



そう思って僕は表情をいつものように明るくして返事をした。



「おはよう栞。今日も二人で絶対生き残ろうね!」


それを聞いて栞が真っ赤になった顔でうなずいてる姿をみて僕は少し元気が出た。



「今日はやけに気合いはいってるのね!」と眼鏡の女が言ってきた。



「まぁね。僕には死ねない理由ができたからね。」



「へぇそうなんだ。

腹をくくった顔をしてるとあんた別人ね。」



「そうかな。僕はいつも通りだけどね」



「あんたのその顔……。

どこかで見た気がするのよね」



「えっ…!

それは気のせいじゃないかな…」



「そうだぜ悠哉はずっと引きこもってたんだから見たことあるはずがないだろ。

あんたの気のせいだよ。なぁ悠哉」と一成が話に入ってきてくれた。


「そうだよ。僕はずっと引きこもってたんだから見たことあるなんてあるはずないよ。」


「そう、ならいいわ。あんたにも言いたくないことはあるだろうしね。」と眼鏡の女は言って部屋の端にいった。



ギィィィィィィィィィィィィィィィィィィ


またあの扉を開く音がなる



「おはようございます。ではこれより二回戦陣取りゲームを始めてもらいます。



尚始まるまで前日と同様30分ほど準備の時間をあたえますのでなんなりと用意をしてください。」とゼツボウが扉から出てきて言った。



遂に二回目のゲームが始まる。


昨日までの浮かれた気分は置いて必ず生き残ってやる。