朝だ。


7時に目が覚め一成が起きないように僕は刀を研いでいた。



これは償いでもあるんだから。


僕はこの戦いを生き残り、栞と幸せになってみせる。



「おい、またそんなことやってるのか?」と一成の声が聞こえた。



「あっ、一成。起きてたんだ。」



「約束しろ。絶対にそれは抜くな」



「うっ、うん。わかってる出来れば僕も抜くつもりはないよ」



「俺はお前のあんな姿は見たくない。頼むぞ悠哉」



「うん。」



「俺もお前をかならず守ってやる。俺を信じてお前はそれを鞘から抜くんじゃねえぞ」



「わかった。絶対に四人で生き残って見せよう。」



「あぁ、約束だぜ悠哉!」


「うん」



そう言ったきり僕らは一言も話さずに時間を待った。



部屋には僕が刀を研ぐ音だけが聞こえてくる。


そして9時20分前部屋を出て集会室に向かった。



「いくぞ悠哉。」



「うん。」



一成は銃を背負い、僕は刀を腰にかけ部屋を後にした。