「悠哉君まずあれに乗ろうよ!」

あれ?とはあの絶叫マシンのことか…!?


最初から一番やばそうなやつに乗るなんて…。


「えっ…。うっ、うん。面白そうだねーっ…。」



「でしょ?やっぱり悠哉君と二人でよかった。七海は絶叫たしか苦手なはずだったから。

悠哉君が絶叫嫌いだったらどうしようと思ってたの!」と楽しそうに言う栞の姿をみて僕は尚更断ることなんてできなかった。


僕は目の前にいる可愛い女の子と遊ぶとゆう快楽に負けたのだった。



「うぁぉぉぉぉぇぁ」


死ぬ。


なんだこれ…恐いの領域を越えてる。



これにのって楽しそうにしてる栞はやっぱり絶叫が大好きのようだ。



「えっ!悠哉君うしろみて…」と栞がさっきまでの余裕から冷や汗にかわって言ってきた。



「うっ、うしろ?」と振り返ってみるとなにやらコースが崩れてきている。



ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ。


なんだよこのジェットコースター…!


恐いうえにコースが崩れてくるなんてもぉ死ねといってるようなもんだ。



「えっ…こんなの余裕だよ…。


所詮はアトラクションなんだからどうせなにもおこらないよ。」と言いながらも僕は全身から冷や汗しかでてこなかった。



「悠哉君ほんとに絶叫好きなんだね?


私でもこれはさすがにちょっと恐いな。」と栞が恐がりながら言ってきた。



「うっ、うん。僕絶叫マシンなんか全く怖くないから余裕なんだよね」と無理矢理笑顔を作りながら言った。



しかもこのジェットコースターなん分間走るんだよ。


もぉ五分は余裕でたってるのにまだ終わらない。



レールが崩れはじめてもぉだいぶたってもぉ目の前まできてる。


死ぬ。



死にたくないよ。ほんとに。


そしてレールが崩れ落ちていく。



栞が僕の腕に抱きついてくる。



嬉しい半面怖い気持ちしかない。



ドンッ



レールから落ちていく感覚がわかった。



…死んだ?




いや生きてる。落ちたはずなのに生きてる。




よく見ると落ちた先が終わる場所だったようだ!



助かったーっ。



「楽しかったね悠哉君!」と満足した表情で笑ってる栞を見て僕も笑うことしかできなかった。



絶望ランド…ほんとに絶望だよ。