一匹狼な彼氏と能天気な彼女




そして…


陸斗は立ち上がって、屋上を出てった。



何さアイツ…


なんで逆ギレされなきゃなんないのさ。



残りの弁当を味わうのも忘れ、やけ食いする。


きっと鏡見たら顔ハムスターだよ。



食べ終わって弁当箱を片付けて、コンクリートに寝転がった。


太陽が雲に隠れて、辺りが少し暗くなる。



陸斗が悪いんじゃん。


真上にある、灰色の雲を見つめた。



…いや、あたしも悪いんだ。


食べるように誘ったのは、他の誰でもなく、紛れもないあたし。

けど食べ過ぎだよっ!


普段のあたしなら何かあっても『まぁ、いっか。』で済ませる。


でも今回ばかりはそうはいかない。



食べ物の恨みは怖いんだぞ!!