一匹狼な彼氏と能天気な彼女




…俺のことはスゲェ睨んでるけど。


はぁ…めんどくせ。



周りの奴らはガタガタと自分の席に戻っていく。


俺はいつものように机にうつ伏せた。



…でもなぜか、いつものように眠りにつけなかった。





***




キーンコーンカーンコーン♪



「陸斗ぉー!!
起きてー朝だよーウソ昼ー!!
陸斗くーん!陸ちゃーん!りくりくー!!」

「ぁあーもう、っせぇよ…」


ずっと起きてたっつーの。


俺は頭を上げ、隣の奴を見る。



「ありゃ?寝てないじゃん。」

「んー、寝れねぇ。」

「いっつも寝てるからでしょ。」


ドンマイ、と笑う香瑠。