「…はぁ、マジかよ。」
なんか溜め息が聞こえたような気がしたけどまぁいいや。
長距離を走るみたいに走ってこっちへ来る島崎を待つ。
……って速くね?アイツ。
どんどんあたしとの距離を縮めてくる。
は?それ長距離でしょ?
えっ、実は短距離です的な?
え、ちょっ…ちょっ……
「ちょっと止まれぇぇー!!」
「はぁ?
走れっつったのそっちだろ…っておいっ!待てっ!!」
誰が待つかっ!
あたしは島崎に追いつかれないように全力疾走した。
「おいっ!桜木っ!!」
「あたしそんな人知りませぇーんっ!!」
「はぁ!?ふざけんな!!」