あぁコイツは、俺のことを怖がらねぇ奴なんだ...



コイツなら、俺のことを"俺"として見てくれるかもしれねぇ...



コイツなら......



「いつまで見てるの?」



……っ!!



「あっ、悪ぃ...」



何してんだよ俺...



つい感情に浸って、ボーッと女を見つめてしまった。



俺はバッと顔を背ける.........が。



「金髪、綺麗だね。」



そんな俺に対して、この女は満面の笑みでそう言った。



...こんな奴、本当に初めてだ。



このときから、俺の中の何かが変わり始めているような気がした。