「ギャハハ、止まってる止まってる。」
「ドンマイすぎだろ(笑)」
この場にいる誰もがそう思ってるようで、
その狂気がどんどん陸斗を囲っていく。
ダメだよこんなの……
陸斗……陸斗………
あたしは……っ…
ギャハギャハ笑ってる男子共を押し退け、
あたしは群集の先頭に出る。
そして近くにあった赤いコーンの上にバランス良く乗った。
「陸斗ーーーー!!」
ハッと陸斗があたしを見る。
「あたしは!陸斗の味方だからぁーー!!」
口に手を当て思いっきり叫んだ。
あたしの声が届いた陸斗は、
ハッとした後、
何かから開放されるように優しく笑った。
そして弾かれるようにコッチに向かって走ってくる。
今の陸斗に必要なのは
きっと、あたしだ。

