一匹狼な彼氏と能天気な彼女




「梨ぃ〜紗ぁ〜ちゃぁぁんっ!」

「わぁっ!ちょっ、香瑠!!」


愛しの梨紗に向かってダイブする。



「もう、危ないじゃん!」

「へーきへーきぃ。」


あきれる梨紗に、にひひと笑う。



あぁ〜梨紗だぁ〜梨紗だぁ〜……





「ちょっと、スリスリしないでくすぐったい。」

「んぅ〜、梨紗ぁぁぁぁ」

「おい、スピード上げるな。」

「はい。」



叱られました。


……あたし今なら作文書けるぞ?



梨紗ちゃんに、もう少しスリスリしていたかったです。あと、もう少し梨紗ちゃんが優しくなってほし……

「ほら、変な事考えてないで行くよ!」

「ぅわっ!」


入場ゲートに、ずるずる引っ張って連れていかれました。