笑いすぎだ、と心の声が聞こえた気がしたけど、まぁ、いっか。



はぁー、とやっと落ち着いたあたしは、伏せたまま陸斗に顔を向ける。


「ねぇ。」

「…ん。」


なぜただ肘をついてるだけなのにこんなにも様になってるんだろう、と気になったがそのまま続ける。


「眉間にシワ寄せてばっかいると、将来ハゲちゃうんだって。」

「……。」


瞑ってた瞳をゆっくり開け、視線だけこっちに向ける陸斗。


「……ホントかよ、それ。」

「ホントホント。テレビでやってた。」


ふーん…と興味なさげ。


でも自分のおでこつついてるから意外と気にしてるみたい。


可愛いかよ。




「陸斗も将来ハゲる候補だね。」

「真顔で言うな、怖ぇーから。」

「あっ、また一本抜けた(笑)」


そう言うと、寄せられたシワがゆっくりと無くなっていく。



面白ーい(笑)