俺も金なんてバカみたいなあだ名付けられたもんだな。


上とは屋上のことだろう。

別にそれは見られたって構わない。



……が。


もし買った物を見られてたら…

厄介な噂が飛び交いそうだ。


小さくため息を吐く。



「おーい、席に着けー。」

先生が来ると、皆自分の席に戻り出した。



何の教科だ…?


「次、何。」

隣のヤツに聞く。


「次ー?学活ー。
なんか決めるんだって。

てか見て分かんないの?
担任だったら体育か学活でしょ。」


ケラケラと笑う香瑠。