「…さっきから俺の事じろじろ見てっけど、俺の事ほれたのか?」


 その声で我にかえる


 ……!


「ぎゃ、ぎゃぁぁあああぁあ!!」


「うっせーな。なんだよ急に。」


「だ、だって……!」



 ーキーンコーンカーんコーン…



「あっ」



 やばいやばいやばーい!!



 思いっきり忘れてた!



 遠くで先生が校門を閉めているのが見える。



 …うーーーん。走れば間に合う!!



「よしっ」



 そう気合いを入れて立ち上がった瞬間



「いったい!!!」



 膝にピリッと痛みがきてまた座ってしまった。



 ……そうだった。



 転んで怪我しちゃったんだった!



「どうしよう……」



 ちらっと校門を見ると、あーもうしまっちゃう!



 
 すると、急にふわっと体が浮いた。



 お、おおお姫様だっこされてる!!