へ?


んー…?


「良?」




ーーースッパーーン!!


「へぇ?」


急に大きな音がして、変な声を出してしまった。


一瞬何が起きたのかよくわからなかったけど、よく見たら、南は教科書を握りしめて、良は頭を痛そうに押さえていた。


「…ぃっってーーー!」


良の声が教室中にこだまする。


みんな一瞬こちらを見たが、すぐに興味を失ったのか、じぶんらの世界に入っていった。


何が起きたのかよく分かっていない私はおろおろするばかりだ。


「何すんだよ!ブスブタ!!」


そんなことはお構いなしに、文句を言う良