この道を、君と

「砂都美のとこの二番目の子が生まれたら、私経由で砂都美の家に招待してあげるから、元気出しなさいよ」

酔っているのか、元からなのか

ばしばしと峻の背を叩きながら芽衣がにこやかに告げる

「……そう、ですね」

楽しみにしてます

それまでにこの傷心を癒しておかねばなあ、と

でも、決して後悔はしていない自分を少しだけ誇らしく思いながら

峻は、窓から見えるまあるい月に微笑んだ












この道を、君と -おまけ-  完