「俺は決して同意しない」
笑顔で見上げられても少しも表情を変えることなく漆黒の瞳を向ける海斗に
くすくすと楽しそうに笑いながら秋穂が
「ごめんね、海斗君しるふちゃん、少し待っててもらえる?」
澪が選び出したケーキを箱詰めにする
「大丈夫ですよー、今日は久々に休みなんで、これ」
これ、と言ってすぐ隣にあるそでをくいくいと引っ張るしるふを
「久々の休みにどうして寝て過ごさせてあげようと思わないかな」
という捨て台詞とともにさらっとかわし、海斗はドアの左側にある茶葉コーナーに向かう
「あ、ちょっと海斗」
ぱたぱたとそのあとを追い、海斗の隣に並ぶ二人の後姿
それにあの日、病院で見た白衣姿の二人が重なる
あの時は微妙に距離があいていたけれども
ああ、どうして気が付かなかったんだろう
「砂都、どうした」
大きな白い箱を持ち、会計を済ませた柊二が、砂都美の視線の先を追う
「ん、ちょっとね」
笑顔で見上げられても少しも表情を変えることなく漆黒の瞳を向ける海斗に
くすくすと楽しそうに笑いながら秋穂が
「ごめんね、海斗君しるふちゃん、少し待っててもらえる?」
澪が選び出したケーキを箱詰めにする
「大丈夫ですよー、今日は久々に休みなんで、これ」
これ、と言ってすぐ隣にあるそでをくいくいと引っ張るしるふを
「久々の休みにどうして寝て過ごさせてあげようと思わないかな」
という捨て台詞とともにさらっとかわし、海斗はドアの左側にある茶葉コーナーに向かう
「あ、ちょっと海斗」
ぱたぱたとそのあとを追い、海斗の隣に並ぶ二人の後姿
それにあの日、病院で見た白衣姿の二人が重なる
あの時は微妙に距離があいていたけれども
ああ、どうして気が付かなかったんだろう
「砂都、どうした」
大きな白い箱を持ち、会計を済ませた柊二が、砂都美の視線の先を追う
「ん、ちょっとね」

