シャワーを浴びて部屋着に着替えて、

缶チューハイ片手に床に腰を下ろす

カバンから取り出した半透明の袋

ちょっとまがったリボンをほどき、

逆さにすると掌にこれまた不格好なクッキーが落ちてくる

クマだろうか、それとも…犬…?

あとは、鳥…かな

ふふ、と小さく笑みを宿し、それをテーブルの上にそっと並べる

不格好で、クマ(ということにしておこう)なんて目が上下ずれているけれど

鳥はくちなしだけれど

でも、柊二の指導の下(たぶん)頑張って作っている彼女の姿が浮かんでくるようで

そっと優しい気持ちに包まれる