それからは
店に行くのが
楽しみになった。

デートは出来なくても
事務所が店から
近い為、
江藤さんの近くに
いるんだな♪
なんて、楽しみが
増えた。


片思いが
実った時程、
幸せな瞬間は
ないと言っても
過言ではないくらい
毎日が楽しかった。


奥さんはいるけれど、
私はただ江藤さんと
話したり、
江藤さんを見てるだけでめ幸せだった。


奥さんには
申し訳ないけれど
私は家庭を
引き裂くつもりも
なかったし、
江藤さんを自分のものにする気もなかった。


私は世間から
言わせれば
ただの愛人。

でも、
私は愛人でいるのが
居心地がよかった。

束縛されないし、
自分の時間を持てるし
干渉し合わない。
近づきすぎない
付き合い方が
とても自分にとって
楽だった。