働くようになった
知り合いのスナックは
西成にある
カウンター10席、
ボックス1席の
小さなスナック。

そこで
働いていたのは
中国人の華と、
日本人のみゆき。

みゆきは
覚醒剤にどっぷり
浸かってしまい
店には
来なくなり、
オーナーからは
店の切り盛りは、
華と私でしていた。

華は、
お酒が一滴も飲めない子だったので、
お客のボトルが
空きそうな席には
必ずといっていい程
私がついた。

毎日、売り上げを
あげる為に
店には体を張って
貢献した。

酷いときは
焼酎のボトルを
二本、三本
空けることもあり
体から
お酒が抜ける事が
なかった。

でも
肝臓は苛めていたけれど、何とか毎日楽しく
過ごしていた。