一緒に暮らすうちに
元サヤに戻った。

寄りを戻して
花園に住んでいた
マンションでは
狭すぎるからと
ヒロが、引っ越しを
提案してくれ、
西成区天下茶屋の
2DKのマンションに
引っ越した。

お腹の大きい、
私を
受け入れてくれた事
感謝しなくては
いけないと、
朝5時に起き、ヒロのお弁当を作り、仕事に送り出し、ヒロが仕事から帰ってくるまでにお風呂を沸かし着替えを用意し、晩御飯を作り、
毎日、私なりの精一杯でヒロに尽くした。

何ヶ月が過ぎ、
ヒロが帰って来なくなった。

携帯に連絡しても
携帯は電源が切れたままで、事故にでもあったのかと心配は募るばかりで、ヒロの帰りを待ち続けた。


3日後─


ヒロが
帰って来た。

『どこ行ってたん?!今まで何してたん?!』

と感情的になった。

ヒロは
黙り込んだまま
俯きながら、
ボソッと話し出した。

『森社長に女紹介されて、その女といい感じになってしもて、その女ん家に今までおった…。』

と話し出した。

これからどうするのかを話した。

ヒロは
その女が好きになったらしく、ヒロは荷物をまとめて、私に当分の間の生活費を置いて
私を天下茶屋の家に残し出て行った。

再び路頭に
迷う状態になったが、

ヒロの置いて行った
お金で何とか家賃を
払い生活をした。