裸足で
帰って来た私に
母は驚き、
今までの一部始終を
話した。

もう別れたい…と。

そして、
母とおじさんが
話をつけてやると
言ってくれた。

実家に帰ってから
張り詰めていたものが
プツンと切れたのか
高熱が出た。

妊娠中もあり、
薬を飲むわけにもいかず、母が付き添って
看病してくれた。

母の優しさに
触れた瞬間だった。

無事、
高熱も治まり、
瓦屋町の浩のいるマンションへ、母とおじさんが離婚届にハンコを
押すように話しに
行ってくれた。

だが浩は、

『別れへん。』

の一点張りで
首を縦に振ることなく、離婚届にハンコを
押してもらえないまま
帰宅することに。

そして
母もおじさんも

『こっちだって了承もしてへんのに知らん間に婚姻届出されてんやから、向こうがやったようにこっちもやったたらええ。』

と言い、母とおじさんが浩の名前を書き、
離婚届を出してくれ
その離婚届も受理され
晴れて離婚することが
できたのだ。