引っ越した先は
大阪市中央区の
瓦屋町にあるワンルームマンション。

先の見えない
状況の中
不安は募る一方。

この新生活が
浩との別れを
揺らいでた気持ちに
決意を下す事になった。

浩は
相変わらず、
職が定まらず、
生活は貧困状態。

食べたり
食べなかったりの
生活の中、
お腹の子供が
心配だった。

浩が
ある日、
妹、眞理の女友達を
連れて帰って来た。

浩とその女友達の
手には酒の入った袋。

つわりで
苦しむ私になど
見向きもせず、
2人して酒を
浴びながら
楽しそうにしていた。

酔った勢いからか
2人は私の
目の前でセックス。

浩に嫌気が
さしていたこともあったのと、つわりが酷かった為、怒る気にもならず、私はベッドで
横になっていた。

それから後
職が定まらない事と
支払うものも
支払えず、
食事もままならず、
私のイライラは
ピークに達し、
浩に、これからの
生活をどうしていくのかとか、離婚してくれ、
などの話をするようになった。

その度に暴力。

お腹に子供が
いる事など
お構いなしで
髪を掴まれ引きずられ、殴る、蹴るの暴力。

もう無理だと
思い、頼むから別れてほしいと訴えるが、
はい、そうですか、とはいかず、

『俺から逃げたらどうなるかわかってるやろな?お前のばぁちゃんも、おかんも、ただじゃ済まさんからな。』

と脅され、
祖母や母に
手をかけられる
ぐらいなら、
自分が我慢すればいい…

…と
別れるのが怖くなった。

だけど

離婚を決意する
出来事が私に
降りかかって来た。