初めての
シンナーは私を
この窮屈な空間から
解放してくれた。

吸い込むうちに
頭がボーっとなり
次第に気持ちよさを
覚えた。

それからというもの
隠れて吸っていた。

学校も
サボるようになった。

もっともっと
居場所を作りたいと
違う地区に友達を
作った。

いわゆる悪友が
1人、また1人と
増えていった。

そして
シンナーも簡単に
手に入れられるように
なり、気づけば
非行の道を
歩んでいた。

でも、
それが楽しくて
唯一の居場所で
仲間が増え、
そうしているうちは
家のことなんて
忘れられた。