観念したような口調で、やっとユイが口を割った。 「・・・・・・で?なんで音まであてられてんの」 「でねでね! そのとき、たまたまKIXが新曲の歌詞をファンサイトで公募してたのねっ! 採用者は、PVの撮影見学に行けるっていう特典かあったんだー! 作曲はね、KIXの・・・・・・」 「自分で書けよ」 何か言おうとしていたユイの言葉を遮っても。 「だってぇ・・・・・・アイの、すっごく良かったんだもん」 「・・・・・・行ったのか、撮影会」