そこでも、可能な限り存在感を消して目立たないように行動している私は、世間一般的に見れば確かに。 「───キモイ、んだろうな」 パソコンの液晶を見つめながら、唇の端を上げて独り言ちる。 「さ、て。まずは、どっかからアドレス取んないと」 普段使用しているメールアドレスを使う気はない。適当なプロバイダからアドレスを取って、メールを打ち始めた。 「忘れたい過去を思い出させてくれたあげく、ご丁寧に書き換えてくれたお礼、しないとね・・・・・・」