「誰にも言わない?」 哲がこくこくと頷く。 太陽に照らされて、哲の茶髪が少し金色に見える。 「…………俺、一人の女と付き合わないとなんだよね」 「……………やっぱり女じゃん!!!」 違う、哲の考えてる女とは違う。 哲は少し不貞腐れながら、あぐらをかいて座る。 俺は上半身を持ち上げて、左手で支えながら起き上がった。 「……そいつに復讐したいの」