「だから、逃げ出すよーな真似すんじゃねーぞ」
低く、ドスをきかせて言うとぶちっと電話を切った。
くるっと俺の方を見て、にっこり笑うと。
「行こうか!」
そう、言った。
哲を敵に回すのが一番怖いのかも。
それを今日まじまじと思った。
信司達は公園で待っていて、俺達はそこに向かった。
「場所わかったよ~」
「どこ?もー喧嘩したくてウズウズしてんだけど」
信司が少しイラついた口調で言う。
「駅前のゲーセンだってぇ」
「じゃー急げだな」
「相当焦ってたから人数連れてくるかもね。
まっ、俺には関係ないけど。
潰すだけだし」
やっぱり裏番長は哲だと確信した。
信司が目を見張ってから、俺をちらっと見たから間違いない。
多分、信司と同じこと思ってたよ。


