あたしの証~番外編~

哲は俺に何も言わず、松田に電話をかけていた。



今さっきまでニコニコしてたのに、今の哲の眼光は鋭い。




見習わないとなと、変なことを思った。




…俺は裏切った奴全てに復讐したかったわけじゃない。






木下あかり。





こいつを泣かせたらいい。


そう思ってたから。






「もしもーし、松田君ですか?」


哲が低いけど、茶化すような口調でいう。


松田の声は俺には聞こえない。




「君に用あるんだよね~。今どこにいるの?
わざわざ、こっちから出向いてやっからさ、場所言ってよ、場所」



哲はニコニコしながらも瞳は全く笑ってない。



「うん?一人でも人数連れてもいいよ~?うん、わかったー。
場所わからないからさ。
君のお母さんにでも聞くね?」



哲は心底楽しそうに笑って。