「待たせたな」
キキっとバイクを止めた信司は、黒の特攻服でびしっとキメている。
その後ろにも何十台と特攻服を着たいかついお兄ちゃん方がいる。
「総神會。
仲間集めてたら時間かかった。
おら、遅れた奴謝れ!」
信司のすぐ後ろにいたパンチパーマの男がすみませんでした!と大きな声で俺に礼儀正しく謝罪した。
「い、いや、平気だから」
たじろぎながら俺はそう言った。
「哲、拓斗の後ろな。
夏樹、お前主役だから俺の後ろ」
「……はい」
哲は間延びした返事をして、拓斗の後ろに乗り込んだ。
俺は信司の後ろに乗る。
周りの通行人から好奇の目で見られている。


