あたしの証~番外編~

「あ、東矢?
哲と夏樹といんだけど、明後日遠征すんぞ」



東矢は信司の入ってる族のメンバー。


「え?ああ、なるべく人数集めて」



そう言ってから電話を切る。


「夏樹、お前も一発食らわせろよ?」


にやっと笑う信司に続いて、哲も笑って俺を見た。




「………おう!」




目頭が熱くなったけど、必死にそれを堪えて俺は笑顔を見せた。



「俺喧嘩苦手なんだけどなっ」


両手を頭の後ろで組みながら、哲がぼやく。


「何ゆってんだよ、裏番長のくせして」


信司の突っ込みに

「哲ってそうなの?」

驚きながら俺は聞く。



「違う違う、俺はプレイボーイなだけ~」


信司が答えるより先に哲が言うのを、俺が突っ込んだ。


「自分で言うなよ」


「夏樹、哲って言ったらな」


「ああああああああ!!」

信司がにやつきながら哲のことを話そうとすると、急に哲が叫ぶ。

それに俺と信司は吃驚して哲を見た。

「なっ、哲」


「俺の過去話はいーのー、俺もうな~んもないんだから」