あたしの証~番外編~

部屋に入って哲は部屋を物色している。


「……何探してんだよ?」


哲はギクリとしながら、俺の方を見て誤魔化すように笑う。
俺は呆れながら溜息ついて、哲に言った。

「期待してるよーなもんないけど?」


俺がそういうと、哲はしゅんとしながらベッドに座り込んだ。



そこへあるものを見つけたのは信司だ。




「おっ、これ前んとこでの写真?」







………それは!






前の中学で撮った集合写真。



哲も興味津々で信司の肩の後ろから覗きこんでいる。





「やっべ、この子可愛いっ」


「どれ?」


「これ」


信司と哲があーだこーだ言ってるのを、俺はドキドキしながら見つめた。


すると、ふいに信司がぽつりと呟いた。




「ねえ」