痩せなきゃ、またこっちでも虐められる。
そんなのまっぴらごめんだ。





髪の毛を金髪にして俺は、一年経って初めて新しい学校へ行った。




下駄箱へ行って、持参した上履きをはく。
そのまま、職員室に向かう途中生徒がざわざわと俺を噂している。




職員室を開けると、俺はためらいもなく言った。




「俺の教室どこですか?」


一斉に先生達がこっちを見る。



誰だかわかってない風だ。
そりゃそうだ。
俺はずっと顔を見せてなかったんだ。





「戸川夏樹なんですけど」



「と、戸川君っ?!」


俺が言うや否や真っ先に向かってきたのは女の先生だった。