僕が大切に生徒手帳に入れていた木下さんの写真。 それが無惨に破られて、バラバラの状態で入っていた。 ……………………… 僕はそれを掴んでポケットに入れて、教室に向かうことなく校門へと走った。 その途中。 木下さんがいた。 木下さんは友達と、ニコニコと楽しそうに話をしていて。 昨日、僕にしたことなんかこれっぽっちも気にしてなくて。 何かが。 僕の中で崩れたような気がした。