その時に、その子供の為に貯めたお金を渡したらあかりは驚くだろう。


例え、俺とりなが無一文になろうとも、俺はその金を使えない。

あかりの最大限の感謝の気持ちだってのはわかってる。


使うのなら、あかりの愛しい人の為に使ってもらいたい。


それが、りなが言う様に未来の子供の為なら俺達も幸せだと思う。




「ねえ?ゆうや。あかりちゃんに子供出来たら女の子か、男の子どっちがいい?」


ふいにりながそう尋ねて来る。


俺は頭の中で、少しだけ想像した。
それから、ゆっくりと口角が上がって行く。



「……あかりに似てたらどっちでも」





もう、親バカだと思うんだ。