“………死ねば…よかったんだ”


そう、言ってたあかりが。


“これ以上の幸せ、もう見つけられない!”


そう言えるまでになったんだ。


俺があの日あの時。


拾って来たのは、何かの運命だったのかもな。



…くくっ、いつからこんなロマンチストになったんだ。俺は。



自嘲気味に笑うと、一度部屋を見渡した。
そして、テーブルの上に何かが置いてある事に気付く。


あかりの私物がなくなって、整理されたこの部屋。


それは、手紙の様だった。



テーブルに封筒が一つ。



はてなまーくを浮かべながら、俺はテーブルの前でしゃがみ込むとその封筒を手にした。