「信也、俺店戻るから後よろしくな」
「はい!お疲れ様です!」
後ろから他の従業員もお疲れ様でした!って声がかかる。
それに手を上げて挨拶をすると、俺は店を出た。
RLFに戻ると、拓海が日報をつけている。
俺に気付くと、
「オーナー、お疲れ様です」
そう言った。
「ああ」
「やっぱり多少影響ありますね。オーナーいなかったのもでかかったです」
「仕方ねえな。でも、いつまでも俺に頼りっきりでもな」
「確かに」
「残り任せていいか?」
「はい、大丈夫ですよ。こっちは」
「んじゃ、お先」
店を早々に後にすると、俺は自宅へと向かう。
あかりは来週、家を出て行く。
仕事も今週で終わりらしく、後は荷造り。
と、言っても荷物はないに等しい。
たった少しだけど、なるべく一緒に過ごしてやりたかった。
家に帰宅すると、案の定、あかりは寝ていた。
りながお風呂に入った後なのか、パックをしている。


