あたしの証~番外編~

光明の近くの飯屋で腹を膨らますと、俺達は店へと向かう。
真新しい扉の奥から現れるのは、俺の店の信也。


「いらっしゃい…オーナー!」


目を真ん丸にしてる信也に、

「咲夜、指名な」

そう告げて席へと皐をエスコートする。


すぐにやって来た咲夜。


「平気なのか?」

「ええ、もちろん。皐さんとなればすぐに来なきゃでしょう」

「あら、咲夜。ゆうやの躾がなってるわねえ」

「まあな」

「あはは。皐さん、今日は本当にありがとうございます」

「いいえ~。じゃあ、まずは飲んでもらおうか。
一番高いお酒持ってこーーーい!!」


皐が大きな声でそう言うから、俺と咲夜は笑った。
ご希望通りのお酒は、もちろん咲夜が一気飲み。


皐は二時間しかいなかったのに、数百万を落として「また来る~」と言いながら気分良く帰宅した。


「咲夜、大丈夫か?」


さっきの一気が結構キテるみたいだな。
少しだけ目が据わってる。